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第二期の家の様子を写真や動画に収めていたが、プロジェクトの助成をしてくれていた三菱商事アート・ゲート・プログラムのメンタリングの中で、しっかりドキュメント映像を残したほうがいいのではないかということになり、映像作家の青山さんと共にインタビューをベースにした動画を制作することに。

第二期の鑑賞ツアーや第三工期(完全解体)の様子も含め、竹原建材の方やプロジェクトにおいて重要な方にインタビューを撮っていった。

同時に、竹原建材と現地ミーティングを行い、解体後の土地の保全、活用について考えていった。

石垣は取り急ぎそのままにし、一部が崩れた時に下の土地に落ちないように柵を設置する方法が予算と安全性のバランスが良いのではないかという結論に。その方法を使いながらどのようにクリエイティブに土地とその柵を制作・活用していけるかのアイディアを持田から提示することに同意。

公道に繋がる部分は市役所と連携を取りながら、道路に接する部分には簡易的な柵をつけて安全対策をとることに。

10月上旬、土地の活用のイメージドローイングを竹原建材に提示。上の車道から単管で階段を作り、中段、下段と降りれるようにする。それを私道とし、使用の場合は自己責任、地元の人の抜け道にしても良い。石のキャッチャーとなる柵を緩やかなカーブに施工し、その上に乗れるようにする(歩く、座る)。部分的に踊り場的な場所を作っても。この時中断井戸跡はその上に石キャッチャーを施工することで井戸への落下防止の役割を。定期的に草刈り、石垣チェックをし、そのついでに花火鑑賞等ができる。

2023年12月3日〜2024年1月14日 信州高遠美術館『シンビズム5』にて「解体」ドキュメント展示。

ドキュメントビデオはインタビューを中心としたものと、第二期の家の形にフォーカスした2種類を展示。ビデオを置く台や鑑賞者が座れる椅子は竹原建材が解体した家屋の廃材を利用し、展示室で即興で作った。展示の後はリビルディングセンタージャパンに買い取ってもらい、そこからさらに流通させることに。

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